マルチリンク式

マルチリンク式のサスペンションは独立した数本のアームから構成されており、それぞれが物理的に離れて存在しているので配置の自由度が増すのが特徴です。ドイツのダイムラー・ベンツ社により開発、採用され、現在でもダイムラー社の多くの車に搭載されています。

いちご
それぞれのアームが独立しているこの方式では、アームの長さやハブと車体の取り付け位置などを細やかにセッティングすることが可能になり、加速、減速時や前輪による方向制御時などのアライメントの変化にも強く、路面の追従性も高いことから、ダイムラー社以外のさまざまなメーカーにおいても、高速領域で不安定になりやすい高性能のFF車やハイパワーのFR車のリアサスペンションに多く採用されています。

 
ただしこの方式は比較的新しく考えだされたものであり、それぞれのメーカーが独自の構造の開発に取り組んでいることから、性能にばらつきが出ているのも事実です。またうまくいけばF1マシンなどのレーシングカーに採用されているダブルウイッシュボーン方式以上の性能を引き出すことができますが、リンク機構が複雑になると製造コストも高くなりますので、結果的に高級車やスポーツカーなど一部の車種にしかこの方式を採用できないのも難点といえます。

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